「音痴で悩んでいる」
「音痴を克服したいが原因がわからない」
人前で歌わなければいけない場に遭遇するたび、憂鬱な気持ちになりますよね。
「なぜ歌わないの?」と聞かれるたび、音痴だということを誤魔化しその場をしのぎ、1人になって思い出すと落ち込む…といった経験があるのでは?
今回はそんな方に向けて、音痴の原因について詳しく解説いたします。

Contents
音痴とは?
音痴とは、音に関する感覚の鈍い人を指す言葉です。
方向音痴や、運動音痴といったように、その分野に疎い人のことをいいます。どの分野にも得意不得意があるように、音楽にも存在します。ですが、音痴はトレーニング次第で一定レベルまで改善することが可能です。
まずは、音痴の種類について解説します。
先天的な音痴・後天的な音痴とは
音痴の原因は、2つの種類に分けられます。
- 先天的な原因。正しい音程がわかっていない人のこと。
- 後天的な原因。正しい音程がわかっているが合わせられない人のこと。
を指します。音痴の原因が全く違うので、それぞれの音痴の原因について深掘りしていきましょう。
先天的な音痴(感受性音痴)
感受性音痴ともいわれ、幼少期から音楽に触れる機会が少ないことが原因に上げられます。
このタイプの人は、音楽に触れる機会が少なく、正しい音程が理解できていないので、歌っていても音程を正しく当てられないことが多いです。例えば、大声で叫んでいるようなタイプは音程という概念がないため、本人は気持ちよく歌っていても、聴いている人は音痴だと感じてしまう場合が多いでしょう。
後天的な音痴(運動性音痴)
運動性音痴ともいわれ、息の使い方や、歌う時の緊張で喉が締まってしまうことが原因に上げられます。このタイプの人は、歌うときに体が上手く使えていないため、音程がわかっていてもブレやすく、正しい音程に当てられないことが多いです。
例えば、足が閉じていたり、姿勢が悪かったりと、体がリラックスできていないため、喉が締まってしまい音程がズレてしまう場合が多いでしょう。
音痴の原因① 音程があわない
音痴の原因について2 パターン解説しましたが、音程について深掘りしていきましょう。
音程がわからない
本人が正しい音程をわかっていない場合、正しく音を当てることができません。これは音程を感じる脳の問題であると言われています。
まずは、「ドレミファソラシド」がどの音なのか、自分の中に覚えさせる必要があり、正しい音程を理解する必要があります。そもそも音程が理解できていないと、いくら練習していても、上達に時間がかかってしまうで、遠回りのように思えても、基本の音程を覚えてしまうのが近道でしょう。
音程はわかるが音を合わせられない
本人が正しい音程がわかっているが合わせられない場合、様々な原因が考えられます。
発声をする際に緊張して喉が締まっていたり、呼吸が浅く息を上手く使えていなかったりすると、正しい音に当てることができません。歌う時のマインドや環境に影響されることがあるので、なぜズレてしまうのか、理解する必要があるでしょう。ほとんどの音痴と言われる方はこちらに当てはまり、ボイストレーニング次第で正しく歌うことは可能です。
音痴の原因② リズム感がない
次にリズム感がない人のパターンを解説いたします。
テンポが掴めない
テンポが掴めないと、どんどんズレていってしまい、曲の始まりから終わりまで合わすことができません。曲に歌が乗っていない状態で、テンポを意識せず歌っていると、音程もズレてしまうので、リズムを掴むのは最重要ポイントです。
歌いたい曲のテンポがわからない人は、手拍子をしていても合わない場合が多いでしょう。
抑揚がない
1曲を通して盛り上がりがあるように、抑揚がないと単調に終わってしまいます。
プロの歌手を見ていても、どこかでリズムを取っているはずです。強弱があるように、強く歌うところと、弱く歌うところを意識して聴いてみる必要があります。歌のジャンルにもよりますが、少なからず抑揚はあるはずです。
お経のよう
お経で叩かれる木魚は一定のリズムで叩かれていますが、それでは感情までは表現できません。おそらく、棒立ちで歌っているか、そういう意図の音楽であれば問題ありませんが、ほとんどの歌には盛り上がりがあるので、強弱を意識して歌に込められた感情を表現できると、歌うことの楽しさを知るきっかけになります。
音痴の原因③ 発声がうまくできない
次に発声ができていない人のパターンを解説します。
音域が狭い
高音から低音までの出る音域が狭いと歌える楽曲が限られるので、出ない音域の楽曲を歌うと、正しい音を出せないため音痴と言われてしまいます。
この場合は、発声できる音域を知っておくことで、自分に合った楽曲を歌えば音痴と言われることは少なくなります。または、楽曲のキーを自分に合った音域に合わせることで改善できるでしょう。
喉を締めている
喉を締めて歌ってしまうと、すぐ声が枯れてしまう原因になります。喉の感覚を自覚するのは難しいかもしれませんが、声の通る道が狭くなっていると単純に声が出にくくなるため、発声しにくくなります。喉を締めている時は緊張していたり、叫ぶように歌っている場合が多いです。
息を使えていない
息を使えていないと、声が響かないため、低音や高音を出すのが難しくなります。話すように歌う楽曲であればそれほど意識しなくても済むかもしれませんが、音域が広い楽曲であれば、息の使い方は意識する必要があります。息を多く使えるようになると、喉を酷使することを避けたり、歌える曲の幅も広がります。
まとめ
以上が音痴の主な原因となります。
これまで音痴で悩んでいた人は、こんなに音痴に種類があるなんて知らなかった人もいるのではないでしょうか。音痴の原因にはさまざまな要因があり、改善方法も多くあります。
音痴の原因が1つではない場合もあるので、改善までに時間がかかるかもしれません。
音痴を克服することで、より音楽の楽しさや、歌うことの楽しさを知ることができるので、まずは、自分がどのタイプの音痴か理解し、音痴から脱却しましょう。
