カラオケで採点機能を使用すると、ビブラートやフォール、こぶし、しゃくりなどいくつかの加点ポイントが表示されます。
どれも高得点を取るために有効な加点要素になりますが、多用はかえって減点につながる恐れがあります。
また、その中でもしゃくりに関しては、特に意識していないのに勝手にカウントされてしまうケースが多いです。
もちろん、無意識でしゃくりを起こしているのは採点的にはもちろん、歌唱力的にもよくありません。
そこで、この記事ではカラオケでしゃくりが頻発してしまう方への治し方を紹介します。
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カラオケで意図せずにしゃくりにカウントがされる理由
意図せずしゃくりになってしまう原因は、以下のようなものが考えられます。
音程がわからない
曲の音程を取るのが苦手な場合にしゃくりが起きやすいです。
発声の瞬間に音程をきちんと認識できておらず、思っていた音程よりも低かった場合から音を持ち上げて音程を合わそうとすると、しゃくりが起きてしまう可能性があります。
曲をきちんと覚えていない場合によくあるので気をつけましょう。
音程はわかるが、正しい音を出せない
発声の瞬間は違う音程になってしまい、正しい音程を探ろうとするときにしゃくりが起きてしまう可能性があります。音程の上下が激しい曲に起きやすいですが、確かに起伏が激しい曲は一音一音のピッチを合わせるのが難しく、仕方ない部分もあります。正しくピッチを合わせる練習を積み重ねるほかないでしょう。
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高音が苦手なためしゃくりでアプローチしている
無意識なしゃくりで一番よくある原因が、高音へのアプローチ時に使用してしまうことです。高音になればなるほど喉がつらくなってくるのは自然なこと。そこで、楽に高音を出そうとすると、低い音からつなげたほうが高音を出しやすくなります。そこで、高音にいきなりピッチを合わせずに、低い音から持ち上げて音程を取ろうとすることでしゃくりが発声してしまいます。
もちろん、高音を楽に出しやすいデメリットでもありますが、癖になってしまうと多用してしまい決して心地の良い歌にはなりませんので、注意が禁物です。
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癖になって染みついてしまっている
気持ちよく歌うあまり、しゃくりに気付いていない歌い方をしている場合があります。
滑らかに歌うことでしゃくりが発生しやすく、ルーズな感覚に陥りがちです。
特に歌いこんでいる歌は癖が染みついてしまっているので、丁寧にメリハリをつけて歌うことを心掛けましょう。
無意識のしゃくりのデメリット
しゃくり自体はダメな発声ではなく、むしろ立派な歌唱技術です。
しかし、無意識でしゃくりをさせるのがメリットになることはまずありません。
それはセンスがあるとか歌唱力が高いことには結びつくことはありません。

個性は出るが下手に聞こえる
音程の上下を滑らかに歌うとしゃくりが発生しやすくなります。
そのため、歌が上手な方でもメリハリをつけない歌い方をするとしゃくりを多用してしまっている場合もあります。
歌い方はそれぞれ個性があると思うので一概に良くないとまでは言えませんが、人によってはしゃくりを多発しすぎて音痴ととらえられてしまうこともあります。
またメリハリが足りないことで、のっぺりとしてくどい歌い方といわれる可能性もあります。
必ずしもダメとはいえませんが、無意識で出しているうちはコントロールできていないのも事実です。
カラオケ採点で減点対象になる
まず、最新の採点機能はしゃくりを多発しすぎると減点の対象になると言われています。
1曲でせいぜい10~20回程度に抑えるとよいとされています。
また、低い音程からしゃくって正しい音程に持ち上げるので、音程を外したと認識されてしまうことも多いです。
採点要素としては、しゃくりの加点よりも音程正確率の高さのほうが大きく点数に響きます。
したがって、しゃくりを無意識で行っていると多用しすぎてしまい、減点の対象になってしまいます。
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声量が不安定になる
音程を上下に揺らすあまり、声量が不安定になり安定した発声がおろそかになってしまうこともあります。
もちろん表現力を豊かにする歌唱技術でもありますが、無意識に行っているうちはそこまでコントロールできている状態ではないと思うので、正しい音程を取る力を養うことが先決です。
カラオケで無意識のしゃくりを治す方法
無意識のしゃくりを強制するために意識すべきことは、まっすぐ素直な声を出す意識を付けなければなりません。
適切な発声、正しい音程を丁寧に歌いきる練習を行う必要があります。
無意識の癖で良いことは基本的にありませんので、特にしゃくりに関しては治しましょう。
自分の歌声を確認する癖をつける
しゃくりをしている感覚は自分ではなかなかわかりにくいです。
癖になっている場合はなおさらです。
そこで、録音して自分の歌声を聴きなおしてみてください。
客観的に歌声を確認することで、不自然なしゃくりを見つけ出すことができます。
録音することはしゃくり以外でも歌い方の改善にかなり役立ちますので、すぐにでも練習に取り入れてください。
ガイドメロディを表示する
カラオケの採点機能によれば、ガイドメロディが表示されるものがありますので、表示されるものを選びましょう。
正しい音程バーが表示されることで、しゃくりをせずに正しいピッチを意識することができます。
また、しゃくりをしたくなくてもしゃくりのマークが出てくれば、そこを重点的に治す意識を持つこともできます。
音感を鍛える
とにかく、音程が取れていないからしゃくりと判定されてしまいます。
フレーズの頭からしっかりとピッチを合わせることができれば、しゃくりは起きません。
そのため、音感をしっかりと鍛える練習を積み重ねて、正確な音程で歌いきることを心掛けてください。
ピアノやキーボードなど音程を正せる楽器があるとピッチを合わせる練習に取り組みやすいでしょう。
輪状甲状筋を鍛える
しゃくりが無意識に出てしまうのは音程の正確性が低く、不安定な方に多いです。
そこで、適切な音程を取るために輪状甲状筋を鍛える必要があります。裏声の発声練習などボイストレーニングを反復練習することで徐々に鍛えることができます。
音程の上下を慣らす練習をする
楽曲によれば、音程がいきなり1オクターブとんだり、頻繁に音程が上下するような曲もあります。
正直、音程を取るのが得意な方でも難しい曲は確かに存在します。
とはいえ、フレーズの頭のピッチをしっかりと揃えることで、メリハリのある凛々しい歌い方が可能になり、歌唱力の向上に期待できます。
そこで、音程の上下が激しい小説だけを抜き取り、何度も反復練習を行うとよいでしょう。
テンポの速い曲でも、まずはゆっくりとしたスピードで練習しましょう。
次第に喉や声帯が慣れてきて、ミスなく歌うことができるようになります。
まとめ
無意識に起こるしゃくりは、聴いている人に心地の良くない歌になってしまったり、音程を正しくとりにくくなる癖ができてしまう恐れがあります。
また多用してしまうと、カラオケの採点でも減点の対象になってしまいます。
無意識にしゃくりを起こす原因の1つに高音が楽に出せないというものがあります。そこで、正しい音程で歌う練習を行い、矯正する必要があります。
しゃくりは適切なタイミングで狙って出せるのが大事なポイントです。